私立相川学園高等学校。
高野大介はいつものように英語の授業を受けていた。
受けていたというより、居るだけ。大介はしっかり睡眠をとっていた。
その時だった。
学校に閃光が走った。
まぶしい…
「ん…。」
大介は起き上がった。
「…え?」
早くも教室内の異変を感じた。
「うそだろ…」
生臭い死臭。
焼け焦げた死体。
まるで原子爆弾でも落ちたかの様に。
「マジかよ…!」
すると、何人かむくっと起き上がった。
大介はハッとする。
どうやら生存者みたいだ。
生きていた人は大介を含め4人。
石山海児。スポーツ万能、成績優秀、まさに文武両道。大介の友達。
七瀬綾華。美術部。だがすごく明るい子だ。
倉木真衣。
テニス部に入っている。
みんなに気配りができる優しい女の子。
「大介…」
海児だ。
「海児。良かったよ生きてて。オレしかいないと思った。」
大介は海児の背中をたたく。
「みんなも…。」
大介は他の女子にも言葉をかけた。
その時…
急に地震が起きた。
「きゃ!」
真衣が悲鳴をあげる。
地震の中、綾華が外を見る。
「ねぇ…外見て…」
大介達は外を見てみた。
真っ暗な空。たくさんの焦げた死体。
「オレたち…どうなったんだろうな?」
海児がつぶやく。
その時!
『君たち。コンピューター室に来い』
どこからともなく聞こえる男の低い声。
これが
すべての始まりだった。