次の日 修介はいつものようにあくびをしながら学校に登校した。 教室に入ると真っ先に自分の席に座り、机にうつ伏せになった。 「あぁ〜、めんどくさ。授業さぼろう。」 修介はそうつぶやくと席をたち屋上に向かった。 屋上に出ると貯水タンクのそばに座り込んだ。 しばらく修介はうとうととしていた。するとどこからか声が聞こえてきた。 「ん?また由紀絡まれてんのかぁ?」 修介はあくびをしながら立ち上がり、声のするほうに歩いていった。 声のするほうへ行くと、男子生徒が携帯電話で何か話していた。 どこかで見た顔。正門に立っていたあの冷たい目をした男子生徒だった。 「あ〜、分かった。じゃあ夜8時にいつもの場所に『MK』を持っていく。…あ?…あぁ…、シンナーとかマリファナとかそんなんじゃないし。まぁ一度やってみろよ。やめられなくなるぞ。」 そういうと男子生徒は携帯電話をきった。 「『MK』?マリファナ?何だよこいつ…。」 修介は昨日の警官の話しを思い出していた。 男子生徒がこちらに向かってくる。 修介は気づかれないように貯水タンクのところに戻った。