ポジティブ・アクション29

ミッシェル  2009-08-11投稿
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食事を済ませ、二人は駐車場に停めてある車に乗り込んで出発した。


車を走らせてから約二時間半後‥。

スティーブ達は小さな田舎町へと到着する。

町へ着くなり、二人は古びたモーテルを予約した。

今夜はそこに泊まる事にし、二人は夕食を済ます為に町中を歩き回る。

やがて、寂れたレストランを見つけそこで食事を済ますが、そこの料理の味は最悪であった。

洋食や和食、中華など、種類は豊富であるが味はお世辞にも良いとは言えなかった‥。

時刻は7時を廻り、二人はモーテルへと戻った。

「ふぅ、今日は疲れた。それにしても‥あのレストラン最悪だぜ」

スティーブはベッドに座り、頭を抱えた。

すると、ソファに座っていたメアリーがゆっくりと立ち上がり、スティーブの隣りに寄り添うようにして座った。

「どうした?」

メアリーは囁くように、

「大好きよ…」

そう言って、自分の腕をスティーブに絡ませた。

スティーブは笑みを浮かべ、

「意外に積極的なんだな」

メアリーの頬に手を当て、その蒼い瞳を見つめる。

「あなたに会えて良かったわ。私、幸せよ」

スティーブはメアリーのその蒼い瞳を見つめていると、彼女が自分を求めている事が分かった。

そんなメアリーに彼は優しく微笑み、

「ふふっ。こんな事聞くのなんだが、俺のどこが好きなんだ?」

メアリーは一呼吸置き、ゆっくりと口を開いた。

「全部よ。特に、あなたのその“ポジティブ”な所が大好き…」

メアリーはそう言って、スティーブの胸に抱き付いた。

スティーブもそれに応えるかのように、ゆっくりと両腕をメアリーの背中に廻していく。

「そうか。なぁメアリー、お前の事は絶対俺が守ってやるからな」

その言葉が、スティーブが彼女に一番言いたかった言葉だった。

それを聞き、メアリーは感激したのかきつく彼を抱き締める。

「スティーブ…ありがと」

やがて二人は唇を重ね、熱いキスをしながらベッドに倒れた。

二人はまるで思いの丈をぶつけ合うかのように愛し合い、とても濃厚な夜を過ごしたのだった。


続く

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