カオスバスター 第2話:異世界

キングボーズ  2006-07-26投稿
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「…キミは一体……?」
「俺が誰かって?俺の名前はリク。よろしくな!」
「あぁ。よろしく。で?さっきの化け物は一体何なんだ!?んで『覚醒』したってどういうことなんだよ!?」
ツバサはあまりに急な展開に混乱し、不満をリクにぶつけた。
「お、落ち着けって!そんないっぺんに質問すんなよ!! …ったくいいか?よく聞いとけよ?これはお前の人生に関わる大事な問題だからな!まずあの化け物!あれは『カオス』って生きもんだ。俺たちの世界で―\r

ツバサが話を遮った。「ちょ、ちょっとまて!お前達の世界!?それってなんだよ!?」
「コラコラ!人の話を聞けよ!俺はこっちの世界の人間じゃないんだよ。んでカオスっつーもんはタチが悪く、人でも動物でもなんでも襲いやがる。あ、ついでにお前が倒した奴はレアスライムだ。まぁただの雑魚だな。まぁ始めての仕事にしちゃ大活躍じゃねぇか。」
「…だいたい話は理解した。でも始めての仕事ってどゆこと?」
「ん?あぁ言ってなかったな。まず俺たち『カオスバスター』について話してやるよ。まずカオスについては話したよな?んでカオスバスターってのはこっちの世界に入り込もうとしているカオスを処理するのが仕事だ。そして海野翼!お前をカオスバスターとしてスカウトしにきた。」
「はぁっ!?スカウト!?意味分かんねぇよ!それにまだ覚醒について教えてもらって無いじゃん!」
「だから人の話を聞けってーの!!これから話してやるよ。そもそも俺たち、キュルの世界の人間は、産まれたときから一つの言霊を授かるんだ。例えばお前の言霊は『波』。波動をつくり衝撃で対象を飛ばしたり吹き飛ばしたりする技だ。」
「ちょっと待てよ。俺はこの世界の人間だぞ!?」
「黙って聞けんのか!黙って!たまにいるんだよ。この世界にキュルと同じ能力を持った奴が。」
「…それが俺なのか…?」
リクは頷き、やっと理解したかというような表情でツバサを見た。
「んじゃ俺達の世界、キュルに来てくれるか?」
ツバサは考えた。(ずっと退屈だと思っていた世界だ。俺には親もいないし、身寄りもいない。そのキュルとか言う世界の方が面白いって言うのなら俺はそっちに行ってやる。)
「…考えるまでもないな。いいよ。行ってやるよ。どこへでもな。」


こうしてツバサは異世界・キュルへと旅立って行った。




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