奈央と出会えたから。<390>

麻呂  2009-08-13投稿
閲覧数[516] 良い投票[0] 悪い投票[0]


『ちゃんと掴まっとけよ。』



『う‥うんっっ。』


ぎこちなく、聖人の腰に手を伸ばすと、


あなたは無言で、あたしの手を取り、



自分の腰に回してくれたね。



風が



とても冷たくて、気持ち良かった――



聖人の背中、



広くて、大きかった――





男の子って‥‥―――\r



* * * * * *



『奈央着いたゼ。』


聖人にヘルメットを外された。



あたしは思わず息を呑んだ。



着いた場所は、FM小樽だった――



『聖人?!』



『ハハハ。何ビビってんのよ、奈央?!』



『だって‥‥。行き先聞いてなかったし/////』



『‥‥ほら。入るゼ。』



『‥‥‥。』



緊張して、足がすくんだ。



さっきまで、教室で聞いていたFM放送は、



ここから発信されていたんだ。



FM放送を聞いただけじゃ、分からなかった謎が、



今、解き明かされるというの?!



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 麻呂 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ