リレー小説「秘密」:ゅゅ

ゅゅ  2009-08-15投稿
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夜になっても見つからないのだ。
それは人々をざわつかせ終いには「『神隠し』だ!」などと言いだす者も出て来た。


しかしユーリは神隠しなど信じなかった。


この事件の真相を神隠しなんかにしてしまって良いとは、1ミクロンも思っていなかったからだ。


ユーリはこの事件を捜査しようと心に決めた。


もちろん友達には気付かれない様に……。
ユーリは友達に「ジュース買ってくるね」と言い輪を抜けだした。そしてまずユーリは近くの人に前の事件の聞き込みをしようと考えた。


「あの〜、すいません」
「あぁ、はいなんでしょっか?」

「みなさん『神隠し』って騒いでますけど何があったんですか?」


「あぁ〜あれねぇ。えっ君知らないの!?時代遅れだねぇ」

「はぁ(んなことはどうでもいいから!)」

「なんかねぇ、女の子がいなくなったんだって。」

「女の子の特徴は?」

「特徴って(笑)君、探偵みたいだねぇ」

「はい?(なに言ってんだー!コイツー!!)」

「まぁいいや。んーとね特徴は……確か派手な水着を着てたなぁ。ピンクの。十五歳くらいなんだけど歳より大人っぽく見えたなぁ。惚れちゃいそうだった」

「そ…そうですかぁ(…あんた三十歳いってるよね?)」

「あっ、もう行かなきゃ!僕ね、そこの海の家に勤めてるから聞きたいことがあったらまた来てね」

「あっ、はい!ありがとうございます!(もう行かないと思いたい…)」

ユーリは海の家の近くの自動販売機でジュースを買い、友達のところへと戻った。


続く



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