星のふる夜

ニコル  2009-08-15投稿
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空には六十億もの星




少年は重い瞼をこすりながら夜空を見上げた





星巡りの歌にあわせて星達は一斉に輝きだす





少年はひときわ輝く星に名前をつけた




いつしかその星は少年にとっての特別となった







どうしようもなく冷たい夜にも




少年はその星に思いを巡らせる




そうすれば



胸がどきどきして



幸せがあふれだして




なんだか急に明日が待ち遠しくなる








空には六十億もの星



人々は自分だけの星に名前をつけた






いつしかそれはそれぞれにとっての特別になった






手を伸ばしても届きそうにないほど遠くで






まっすぐに輝き続ける



それぞれの特別






六十億もの夢という名の星



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