『佐山さん…あなたは社長を愛してるのですか?』
『愛…わからないゎ…なぜ社長と付き合ってたのかすら…思い出せない…。』
翠は原稿を握りしめて言う…。
『佐山さん…あなたは社長を愛してるんだ…。』
翠は達也を見据える…。
『知ってますか…?涙は愛する人のために流すものなんです…。』
達也は…今にもこみあがりそうな涙を我慢し…話を続ける…。
『頑張って下さいよ…まだ遅くない…それにこの小説…ラストはハッピーエンドなんだ…。』
新条君…私を勇気づけてくれるのね…だけど…。
『もう遅いゎ…私…今日で会社を辞めてニューヨークの実家に帰るの…。』
もう…遅いのよ…………。
続