ポジティブ・アクション35

ミシェル  2009-08-17投稿
閲覧数[596] 良い投票[0] 悪い投票[0]


彼がそう呟いた時、先頭の男がナイフを構えて切りつけてきた。

「…面倒だなぁ」

そう言って、スティーブは煙草を吐き捨てる。

彼はなるべく戦いたくは無かったが、メアリーを守る為には仕方が無い。

彼は嫌々戦いの体勢に入ると、その男のナイフを蹴りで弾き飛ばした。

そして、一瞬隙を見せた男の顔面に拳を一撃。

続けてアッパーで男の顎を砕く。

「ぐはっ…!」

まず一人目を仕留めると、スティーブは瞬時に残りの二人に目を向けた。

すると、男達はのた打ち回る仲間を気にする事もなく、ナイフを構えて襲いかかる。

(こいつらマフィアか?)

スティーブは心の中でそう思いながらも、飛んでくるナイフを巧みにかわしていく。

やがてスティーブはナイフを握る手を掴むと、そのまま男の顔面に手刀を一撃。

そして白目を向いて男が倒れる中、背後に回ったもう一人の男に後ろ蹴りを喰らわす。

「ぐぉっ!!」

そのまま男は吹っ飛び、後ろの柱に激突した。

その衝撃で、持っていたナイフは床に転がる。

「お前…やるなぁ」

すると男は再び立ち上がり、拳を構えてスティーブに殴りかかった。

「まだやるのか」

彼は鋭く男を見据えると、飛んでくる拳を左手で受け流す。

そして鳩尾に拳を一撃、次に髪を掴んで顎に膝を入れた。

「…ぐっ…うぅ…」

男は溜まらずその場に崩れ、気絶する。

「メアリー! 出てこい! 終わったぞ」

するとメアリーはすかさず車の陰から飛び出し、そのままスティーブに抱き付いた。

「ありがとう! 守ってくれて」

「約束だからな」

続く

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ミシェル 」さんの小説

もっと見る

アドベンチャーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ