2009年の7月28日の夏だった、昨今の地球温暖化の影響か定かでは無いが、道路の温度標識は39℃という馬鹿げた数字をはじき出している。
要「はぁ、暑過ぎて死ぬぅ、水ぅ〜」
鞄の中に入れている水を探していたのだが、途中で断念せざるをえなかった。
要「つい数分前に同じことをやって水が無くなったことを忘れていた」
何故俺がこんなクソ暑い道を歩いているかと言うと、先日転校してきた楠木美来の家に行くためである。
要「普通なら泣いて喜ぶ事なのに、鬱だ…」
美人である楠木は物凄く好みだった、転校して来て最初の一時間だけの恋に終わったのである。
要「そりゃあんな姿を見て、あまつさえあんなことを言われればな・・・」
溜め息をつき楠木の家に向かった、あの悪魔のいる魔巣に・・・