DRAGON LOVER 5

木村蜜実  2009-08-20投稿
閲覧数[462] 良い投票[0] 悪い投票[0]

僕はエリンの顔を見て、

「お前は…何いってんだよ…会いたいって…学校行けば会えるだろうが。」

と、僕なりの意見を言ってみる。

その横で、ライアンがうなずく。

「会いたいって意味わかんないの?!あたしはハーンが好きなのよっ!!」

「!!」

びっくり………。

「うそじゃないよな…。」

疑いの眼差しのライアン…。

「嘘ついてどうすんのよ…単細胞…。」

また、龍の目になってるエリン…。

ひっ…火花が…。

エリンもライアンも戦闘体制…。

「おいっ人ん家でやるなよっ!!外出ろよっ!」

僕はライアンとエリンを外へワープさせた…。

僕の部屋が静かになる…。

ふぅ…とため息をつき、床に寝そべる。

『あたしはハーンが好きなのよっ!!』

(何言ってんだよ…。)

僕はそう呟いて、頭を抱える。

………あれ?
どっかで聞いたセリフ。
小さい頃に確か…。
エリンに言われた…。

『大きくなったら結婚してね♪』

ガバッと起き上がる。

あいつ…。
あの事をまだ信じきってるのか…?

『俺がお前に勝ったらいいぜ!』

…………僕か?…………

段々思い出していく度に冷や汗が……。

だから、あん時使ったらいけないって言われた『禁断の魔力』を使ったんだ…。

顔が青ざめた…。

勝ちたかった…。

そうだ…。僕は…。

エリンが好きだったんだ…。

今は…?

今は、なんとなく気まずいだけ…。

好きかわからない……。

はっとした。
(こりゃマズイ!!)

僕はライアン達をワープさせた場所へ向かう。

2人を止めなきゃいけない!!

エリンはライアンを足蹴にしていた。
ライアンはボロボロだ。

(やっぱ怖えよな…龍族って…。)

「エリン、もうよせ…。」

「ハーン!邪魔しないでよ!」

エリンの瞳が涙で溢れてる…。
僕の胸に飛び込み、声を殺して泣いている。

「エリン…、あの時の約束っぽいの覚えてるから、俺の所に来たんだろ?」

泣き止むエリン…。
身体を震えさせ、僕を見る。
その目がまた龍の目に変わる…。

「ぽいって何よ…」

(あぁっ!俺のバカ…!)

「あっ…えぇっと…あれね、あの約束…。忘れてなかったんだな…。」

「忘れないわよ…。」

俯くエリンが、可愛く見えた。

「わかった、付き合うか。」

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 木村蜜実 」さんの小説

もっと見る

ファンタジーの新着小説

もっと見る

[PR]
荒木さやかchan
プロデュースバスソルト


▲ページトップ