「山田また赤い靴下履いてカッコをつけるな!
白の靴下しかいかん!」
バカ野郎ヒステリー婆が白の靴下買えるなら苦労せんわ!
貧乏人の気持ちも解らんと何が社会のセンコウだよ!
俺はヒスババアと遊んでる暇ないのよ!
さいなら〜
「山田未だ一時間あるだろお前自転車通学許可なしだろ!」
騒いでろ。
俺は忙しい!早くいかんと又店長に文句言われるわ。
ガキ共は勉強、喧嘩したり暇人やな〜
俺は朝から新聞配達牛乳屋手伝い昼から夜はパチンコ屋の店員ですわ。
我ながら中学生がバイトみたいなもんやわ。
あのヒステリー婆め俺の気持ちがわかるか?
何が社会の先生や!
社会がまるでわかってないわ。アホンダレ!
「すいません〇〇新聞ですが新聞代お願いします」
「はい、いつもありがとう
ご苦労様です」
ヒスババアが俺の配ってる新聞をとっており又俺のテリトリーの中の一軒月末はこれがあるからな………
でも集金の時は学校のヒスババアと違って俺を山田とも呼ばず一人前に扱う。
却って苦手だよな………ヒステリー婆は35・6歳の普通のおばさんだが余りガミガミ怒るし独身女性だからみんなにヒステリーだといわれている…
独身女性とヒステリーの相関関係が俺には理解できんが怒る顔見ると本気に怒るから…なんせヒスなんだろうな〜
その日は少し何時もと違った。
「山田君寒いのに大変ね」
「いえ馴れてますから、はい、お釣です」
「忙しいかも知れないけど紅茶でも飲んでいく」
ビックリした。いつも怒られ嫌われてると思ったヒステリー婆が紅茶だと何か企み?
「ありがとうございます。忙しいから」
「山田君私の事このヒステリー婆何か企みあると思ってるんでしょ」
又ビックリ読まれてる。
しかもヒステリー婆がにこやかに笑ってる。
焦っちゃうよ、
「いえ先生そんな事ないです。
頂きます」
「上がりなさい、寒いからこたつにはいて待っていて、すぐに入れるから、早く稼ぎに行かなきゃならないだろうけど」
「いえ先生今日は集金だけです。パチ……そんなに急がなくていいです先生」
ヒステリー婆…児島先生はお盆に紅茶とレモンと砂糖瓶を持ってきて
「そう嬉しいわ山田君と話しができるのは、ゆっくりしてね」
「先生山田でいいです。
恥ずかしいです」
「学校では山田だけど普通の時は山田君だよ。
先生……私山田君の事尊敬してるよ」