気がつくとここにいる。
白く、純白といい言葉が似合うほど白い部屋。
「ここは?。」
昨日はなにを―――。
これ以上の思考を許さないかの様にどこからか声が聞こえた。
「お前に問う。
顔の見えない一つの命か、
姿の見えない多くの命か、
自らの命。
失われるならばどれか」
どこから聞こえているのか、
性別すらわからない。頭が痛い。
顔をあげると何もなかったはずの部屋に、
布袋とアパートの模型がある。
事態の異様さについて行けず、
しばらくそれを眺めていた。
アパートは壊してはいけない気がした。
気配を感じ後ろを見ると壁が動いてる。
迫ってきてるといったほうがいいかもしれない。
振り向くと銃が置いてある。
迷ってる時間はなかった。