†死に歌

 2009-08-22投稿
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紙クズになった歌に 君なら何を吹き込むだろう
風船みたいに膨らんで 割れてしまう気がするよ

暮れる空が告げる また今日が終わるって
僕は何か見つけたかな 輝く意思なんてもの

幾億の時を越えていても 何もしなきゃ 見つからない
大事だと感じるもの ケースに詰めて 帰りたい

空包む闇が告げる おやすみなさいって
僕は今日も見つけられない 眼を閉じる

誰にも理解されなくていい 僕の言葉は僕だけのもの
大切なんて ありすぎて 詰め切れないよ
心震わす歌が書けない 僕の歌なのに
自分の心にさえ届きはしないメロディー

頭の片隅で死んでいる歌

無意味になった言葉 書き残してもムダな気がして
ぬけがらみたいに風に吹かれ 飛んでいってしまえ

天気予報が告げる また明日も雨降りだって
僕は何が好きか解らない ただ濡れていたい

誰にも届かない声は空に消えて 闇に飲み込まれた
大切なことさえも上手に歌えない
大気を揺らしても ただ虚しさ沸き上がり
誰の心にも伝わりはしないメロディー

誰にも理解されなくていい ただ僕が笑えればいい
誰かのための歌も 素敵な話だけど
僕にはまだ早い まずは自分を慰めて
いつかは誰かに歌う死んだメロディー

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