裕也
「フリーズ・バスター!」
リティア
「シャイニング・バスター!」
関口に命中した集束魔法で砂埃が上がった。
集束魔法を放った裕也とリティアは関口を倒したか確認するために裕也が関口にいたところに向かって行った。
真司
「気をつけろ裕也。奴をまだ倒した訳じゃないんだ」
裕也
「分かってますよ。それぐらい……」
裕也がそう言ったときだった。
砂埃の中で影が揺らいだのだ。
それに気付いた梢は裕也に叫んだ。
梢
『裕也君!!危ない!!』
裕也
「な……!グアァァ!!」
裕也が気付いたときには目の前に関口の腕があり、もろに腹部を殴られたのだ。
その勢いで裕也は近くの資材置き場に吹き飛んだ。
真司
「裕也!!」
関口
「ウオオォ−−−!!!」
梢
『真司!前!!』
真司
「!!…くっ!」
裕也に気を取られたせいか関口の動きに着いていけず、僕らのいるところ吹き飛んできた。
ミサキ
「会長!!」
真司
「動くな!!」
駆け寄ろうとしたミサキに静止を掛けるかのように叫んだ。
真司
「おまえは桐原君たちを守るだ!いいな!」
ミサキ
「了、了解……」
関口
「キサマら……ころス!!」
そう言うと関口の前に魔法陣が展開した。
その魔法陣の形状を見て真司は何の魔法かすぐにわかった。
真司
「あれは……砲撃魔法!!」
真司は即座に僕たちを守るように障壁を張った。
そのすぐあとに砲撃魔法が放たれ、真司の張った障壁によってミサキたちは守られたが真司はその反動で建設中の建物の鉄柱に吹っ飛ばされた。
ミサキ
「会長!!」
リティア
「ミサキさん、上!!」
ミサキ
「ッ……!!」
ミサキが上を見ると関口がミサキに刃を振り上げて襲い掛かってきた。
ミサキ
「くぅぅ……!」
ぎりぎり剣で受け流すことは出来たものの、無理に剣で受け流したせいか剣が弾き飛ばされてしまった。
剣は達也の方へと弾き飛ばされたようだ。
そして関口はミサキを退け、僕の方に向かってきた。