ミサキはもう一度、剣を見たがさっきのように黒いオーラはでてはいなかった。
ミサキ
(さっきのは…いったい……?)
あの黒いオーラそして一瞬だけ見えた黒い剣………
桐原さん……あなたは…いったい……
そんな時だった。
後ろから音がして振り返った瞬間、衝撃とともに横に飛ばされた。
ミサキ
「キャッ!!………な、何?!」
見るとそこには関口が立っていた。
しかしさっきまで違うところがあった。
背中から鎌状の触手が4本生えていたのだ。
どうやらあの触手に吹き飛ばされたらしい。
関口
「シネェ……キリ…ハラ!!」
そう言うと同時に触手が達也に向かって行った。
ミサキ
「桐原さん!!危ない!!」
達也
「えっ!?」
達也が振り返るとすぐそこにまで触手が迫っていた。
ヒビキ
『達也!!』
油断していた……何でちゃんと確認しなかったんだ!
今からサブスタンスをしても間に合わない…!!
どうしたら…………
バン!バン!バン!バン!
その時、銃声が鳴り響き、触手をすべて撃ち落としていた。
見ると資材置き場に吹き飛ばされた裕也が銃を構えて立っていた。
裕也
「俺を…忘れるな!!」
ミサキ
「裕也さん!!無事だったんですね!!」
裕也
「当たり……前だ!!」
しかし、そうは言うものの足を引きずているところを見ると無事とまでは言えないだろ。
関口は裕也の方に向かっていこうとした。
だが……
真司
「地を這う者を大地に縛り付けよ………グラビティ!!」
その声とともに関口を球体に包まれると周り地面が沈み込んだ。
達也
「会長!!」
声がしたほうを見ると会長が座りながら魔法をかけていた。
隣にはリティアが会長の手当てを終えたところのようだ。
関口
「コノ……テイド…!」
リティア
「神の槍よ…今、降り注げ…ゴッドランス」
そうリティアが詠唱すると3本の槍が関口を貫いた。
関口
「グァァ!!……カラダガ…ウゴカナイ?!」
リティア
「当たり前です。神の槍には抗えませんから」
関口
「グッ……」
裕也
「何か言い残すことはあるか?」
裕也は関口に銃を向けながらそう言った。