…………………
…………
……
達也
「…………んっ……ここ…は」
目を覚ますとそこは見覚えのある部屋だった。
達也
「僕の…部屋?」
そこは紛れも無く自分の部屋であった。
しかしどうして部屋に……?
確か関口が倒れたところまでは覚えているのだがその後のことはさっぱりである。
その時、ドアが開き、足に包帯を軽く巻いている男が立っていた。
言うまでもない裕也である。
裕也
「やっと起きたか……大丈夫か?」
達也
「大丈夫だけど……なんで鷹成が僕の家にいるの?」
裕也
「看病だよ…一応な。
ついでに言うが会長たちもいるぞ」
そういえばさっきから下の方から物音が聞こえていたけど会長たちだったのか。
そんな時、ふと美奈のことが気になった。
達也
「……美奈は?」
裕也
「ミサキが面倒を見ている。大丈夫だ」
達也
「そっか……よかった〜」
美奈の無事を聞き、僕は一安心した。
裕也
「ちょっと待ってろ……今、会長を呼んでくるから」
達也
「あ…うん」
そう言うと裕也は僕の部屋から出て行った。
僕はベットから出るとヒビキを呼んでみた。
達也
「ヒビキ」
ヒビキ
『ん?……なに?達也』
僕の前に現れたヒビキは‘きゅとん,とした顔しながら答えた。
達也
「ヒビキ…僕、何時間ぐらい寝てた?」
ヒビキ
『丸一日だけど?』
達也
「……………………え?」
今、一瞬ヒビキの言ったことが分からなかった。
待て待て!!………丸一日だって!?
ていうことはなにか…僕は気絶してから今まで眠りこけたってことか……!
ん?……待てよ……てことは学校も…………
ヒビキ
『休んだよ』
達也
「えっーーーー!!」
まぁ…おのずと分かってはいたけど……はぁ…無欠席の記録が………
ヒビキ
『仕方ないよ。魔族じゃない達也がユニゾンしたんだもん。
疲れるのは当然だよ』
達也
「そうは言うけど……はぁ…無欠席記録が……」
高校生になってからは絶対休まないと決めていたが…まさかこうも早く破ってしまうとは……
そんな事を考えているとドアが開き、会長たちが入ってきた。