青い瞳の転校生 第15話

内田俊章  2009-08-23投稿
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ときめき 8

 3時を回った頃、林のホイッスルが鳴った。

 一度、民宿へ戻って、着替えてから、リクレーショの予定であった。

 民宿へ戻る途中、1班の6人は、言葉少なだった。

 特に隆は、女子とは離れて歩いた。

 スージーは“隆が変なのは、自分のせい”と思い込み、寂しそうな顔をしていた。

 ひとみは、気掛かりではあったが、どうする事も出来ずにいた。

 島田勇二が、隆の横に並び、話し掛けた。

 「隆!お前、スージーに惚れただろう?」

 「えっ?そんな事、ないさ!」

 隆は、顔を赤くして、勇二の口を、手でふさいだ。

 勇二は、隆の手をどけ、続けた。

 「当たりの様だな!お前、スージーと向い合わせで、手を引いている時から、変だったもな!」

 「誰にも言うなよ!」

 「分かってるって。安心しろ。でも、このまま黙っていたら、余計に変だぞ!」

 「分かってるけど、あいつ等と話をすると、心臓が爆つくんだよ!」

 「この後、砂浜でドッチボールだから、汗をかいたら、何とかなるさ!」

 「そうなら良いけど」



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