日は母さんの命日だと言っていたな。
「義母さんが亡くなったのって……」
「そうね……結局、犯人は捕まらなかったけれど……」
やはり殺されていた。
誰かが由実の母親を殺害したおかげで、俺たちは結婚することができた。そして、二人の子宝にも恵まれ幸せな生活をおくっているのか。
でもいったい誰が?
まさか俺?!
そんなことはない! 二十年前に戻るなんてできるわけないじゃないか!!
それならなぜ……
「起きろ!! 早く起きるんだ175番! 起床時間はとっくに過ぎてるぞ。 さきほど連絡があって、175番の死刑執行が今日になったそうだ……」