新たな肉体を手に入れたのは良いが、奴の居場所が分からない。
取りあえず俺は、手がかりを探す為スーパーから出た。
だがその時、見覚えのある連中が外の駐車場にいた。
よく見てみると、紛れもなく連中はあの時バーで俺を撃った2人の男であった。
スーパーで買い物を終えたのか、2人はレジ袋を片手に車に乗り込もうとしていた。
「丁度良い…」
俺は呟くと、2人の元へと歩を進める。
「やあ」
俺は陽気に2人に声をかけた。
「何だ? てめぇ」
2人は車に乗るのを止め、袋だけを車の中に投げ込んで俺を見つめる。
「ちょっと話したい事があってね」
俺は適当にそう言って微笑むと、迷わず男の顔面に拳を入れる。
「がはっ…!?」
「何だお前!! 死にてぇのか!!」
男達は威勢良く吠えるが、こんな連中俺の敵じゃない。
殴られた男はすかさず懐に手を伸ばすが、俺は真っ先にそいつの顔面に拳を一撃。
そしてそいつが倒れる中、もう1人の脇腹に蹴りを食らわす。
一瞬にして、2人は俺の前で倒れた。
若干、パンチや蹴りの威力が落ちたように感じたが、別に気にしない。
「お前ら…。モーガンの居場所を教えろ!」
俺はそう言って、男の顔面を思いきり蹴る。
「ハァ……お前‥何者なんだ‥」
「良いから教えろ!」
俺は男の懐に無理やり手を伸ばして拳銃を奪うと、その銃口を男のこめかみに突き付ける。
「ぐぅ‥くたばれ!」
すると、倒れていたもう1人の男が俺に銃を向けてきたが、俺は振り返り、その男の脳天をぶち抜く。
「キャーッ!!」
通行人が直ぐに銃声に気付き、喚き始めた。
警察に通報されるのも時間の問題だろう。
だが、今の俺には関係の無い事。
俺は奴さえ殺せれば、後の事なんてどうでも良い。
「早く言え!! 撃つぞ!」
俺は銃口を更に、男のこめかみに食い込ませる。
「ひぃぃ…わ、分かった教える…」
男は震える声で奴の居場所を言うと、そのまま気絶した。
俺はそいつの上着のポケットからキーを奪い、男達の車に乗り込んだ。