「止めてくれ…頼む…」
モーガンは死の恐怖に怯えながら、後退りする。
「モーガン…。ライアンは、腹に二発食らって死んだんだよな…」
俺はそう言って、銃口をモーガンの腹部に向ける。
「ゆ、許してくれ…。お願いだ」
だが、俺が奴を許す筈がない。
俺は構わずに、
「まずはお前の腹に二発…」
「!?」
引き金を引き、モーガンの腹部に銃弾を二発浴びせる…。
「ぐぁっ!!」
モーガンは腹を抱えて、その場に崩れた。
「キャーッ!!」
モーガンの愛人であるキャシーという女が、恐怖に体を震わせながら泣き喚いた。
「パティは胸と首に一発…。そして顔に五発だ!!」
「止めてくれぇー!!」
だが俺は容赦せずに、
「まず胸に一発!」
モーガンの胸を撃ち抜く…!。
続けて間髪を入れずに、
「次は首に一発!」
「止めてくれ…お願いだ…く、首は‥」
俺は泣きじゃくるモーガンの首に狙いを定め、引き金を引いた…。
「……」
モーガンの首からは大量の血がドクドクと流れ出てくる。
やがて床は紅く染まり、大きな血だまりを作った…。
「ヒュッ…ヒュゥ…ヒュッ…」
モーガンはなおも、口をパクパクさせて俺に何かを訴えているが、俺は気にせず最後のトドメを刺す為にモーガンの顔面に銃口を向ける…。
「うぅ…顔に五発……パティ…辛かっただろうな…うっ…」
俺は次々に溢れ出る涙を手で拭いながらしっかりとモーガンの顔面に狙いを定める。
…そして。
俺は思いの丈を銃弾に込めて、モーガンの顔面を何度も撃ち抜いた。
玉切れになろうと、弾倉を入れ替えて何度も何度も銃弾を浴びせる…。
既にモーガンの顔はグチャグチャになり、最早原型を留めていなかった。
「パティ…ライアン…お前らの仇は…撃ったぞ…安らかに眠ってくれ…俺も…直ぐにそっちにいくよ…」
その後俺は自宅へ帰り、この血に染まったジャケットを脱ぎ捨てた…。
『復讐のジャケット』終