DRAGON LOVER 13

木村蜜実  2009-08-23投稿
閲覧数[369] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「おい待てよ…。」

僕の部屋から聞き慣れた声…。死神?

「死神様♪」

エリンは死神に抱き着く。
(なんだよ…抱き着いちゃって。)

僕はちょっとやきもち。

「ハーン大きくなったな〜♪」
頭をぐりぐり撫でてくる。
「ちょっ…やめろよ…なんでお前が来たんだよ!」

僕は死神の手をはらい睨みつけた。

「なんだよ、迎えに来てやったんだろ〜。怒るなよ。」

死神はヘラヘラ笑い僕とエリンをマントで包む…。

「さぁ…シヴァ様の元へ行こう。」

気がつくともう死神の家だった。

「相変わらず汚い家だな…今にも壊れそうだ…。マントも臭いし…。」

僕は文句ばかり言う。

「それは言わないでくれよ〜。とりあえず、地下へ行こう。シヴァ様が待ってる…。」

呪文を唱え、地下へ行く階段を出す。

そこを下りると、僕も初めて見る地下の部屋…。
違う…。
部屋とゆうより、まるで森にいるみたいに草木がしげって、魔力の弱い小動物達が走りまわっている。

大木の前にドッシリと座ってるばあさんがいた。

「お祖母様!」
エリンはばあさんに抱き着く。

「エリン。会いたかったよ。かわいそうに…。こんなに怪我して。」

「ばあさん…お久しぶりです。」

「こらっ!シヴァ様って呼べ!」

「まぁ、いいじゃないか。ハーン…大きくなったね…。こっちへ来なさい。」
フラフラとばあさんに近寄る。
なんだか懐かしい香りがした…。

「大体の事はわかっているよ…。ライアンの事だろ…。助けるには、グリフォン達を倒さなければならない。」

ばあちゃんは僕とエリンの頭に手をおいた。

「いいかい、先にライアンを助けなさい…。そしたら、3人でグリフォン達を倒す。グリフォンを倒さないと、人間の捕われた所に行けないの…。その後に人間を助けなさい。わかったね…。」

そう言って僕等に何か魔力を送り込む…。

「どう?今、ライアン達が捕われてる場所を頭に送ったんだけど…。見えたかしら…?」

確かに、ライアン達の姿が目に浮かぶ…。

「くれぐれも、油断しないで。」

手を頭から離し、ばあちゃんは微笑んだ。

「よし!!行くか!!」

僕はエリンの手を掴みライアンのいる場所へワープした。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 木村蜜実 」さんの小説

もっと見る

ファンタジーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ