変わり果てた龍族の村。
ここにライアン達が捕われてる…。
「エリン、ここで見張っててくれ、先にライアンの所行ってくる。」
「え〜!あたしも行く〜怖いもん!」
(お前の力の方がよっぽど怖ぇよ…。)
駄々をこねる。足をバタつかせ騒ぐ。
「ばかっ!うるさっ!気づかれるだろ!」
「だって〜。」
瞳をうるうるさせて僕を見つめる…。可愛い過ぎて何でも許してしまいそうだ。
「いいか、すぐ戻るから、エリンなら大丈夫だろ?少しなら待てるだろ?」
「……みっき〜」
「えっ??」
「みっき〜に会いに連れてってくれるなら待つ!!」
(誰だよみっき〜って……?)
「わかった!わかったからココにいろ、いいな。」
「やった〜♪いい子で待ってるね♪」
ニッコリ笑うエリンはホント可愛い…。
(俺…エリンにハマってるな。)
ワープして、ライアンの元へ。
床に寝そべるライアンの肩を叩き起こす。
「ハーン!」
「ばか!声デカイ!とりあえず出るぞ!」
肩を掴んですぐエリンの元へ戻る。
「ありがと…助かった。」
「いいんだ。さぁ、奈々ちゃん助けに行こう。グリフォン達を倒さないと奈々ちゃんの所には行けない…。魔力全開で行こう。」
「そうだな…。グリフォンは全部で6人。行けるか?」
「………あたしやだ。」
僕らはエリンを見る。何やらご不満のようだ…。
「やだって…。何がやなんだ…?」
エリンの瞳が龍の目に変わる…。そして…。段々龍の姿に…。
「グリフォンはあたしがやる…。あたしの体をキズつけて…。許さない…。」
ゾワっとした…。と同時に嫌な汗…。
「乙女の怒りを思い知れ〜!」
龍になったエリンはグリフォンを倒しに飛んで行った。
僕とライアン…。
ボー然とする…。
「お前…。よくあんなのと付き合ってんな…。」
「そんな事聞くな。普通の時は可愛いんだ…。」
エリンの力はすごい。
とゆうか、グリフォンを食べてしまった…。
「おい…。食ってるぞ。」
「何も言うな…。俺は何も見てないぞ…。」
僕等は思わず後ろを向く。
龍族の魔力はすごい。
真のペンドラゴンになったら、もっと凄いんだろうと、身震いしてしまった。