アダムとイブから人間が始まった。しかしもう一人の男の恋の破局により、同時に心の邪も生まれたのである。ギヌーヴという男がアダムとイブの後に神によって創られた。彼は欲望心が強いアダムを非難し、イブと結び付こうとしたが、アダムの策略によってイブを奪われてしまう。ギヌーヴは復讐のため、神に嘆願して自らの体を果樹に変えてもらい、番人を借りて果樹となった自分を守らせた。門番はギヌーヴに言われた通りアダムにこの木の実を絶対に採るなと忠告した。だが、アダムは欲望に負けて実を採ってしまい、世界が歪んでしまう。イブの愛、アダムの欲望、ギヌーヴの憎悪、それからは人間の心にそれらの情が込められるようになり、特に念の強いギヌーヴの憎悪心は悪霊という存在を生み出してしまったのである。