身分とは導火線だが、それがどうかしたのか。身分の導火線に火を付けるのは簡単だ。マッチで擦れば良い。擦ったところで紙屑が燃えたのだ。身分に火が付き人間の火炙りとは行くまい。
身分を人間とし、マッチを擦ると直ぐに風で消えてしまう。人間の身分は認められない。人間ではない他の信用で身分を証明するしかない。学歴だの年収だのである。学生の身分は恥曝しだ。恥を曝している。それでヤキモキするのだ。庇う相手を見付けることだ。学生の身分は恥曝しであるからだ。
恥を曝せない大人しい人間は庇って貰えない。庇って貰えないと学生のままだ。人間の社会である。見栄や欲望は角に過ぎない。人間の社会で欲望は渦巻く結果だ。結果として角が生えるのであれば、庇って貰える相手を見付けることだ。相手欲しさに見栄を出すのは愚かな人間だろう。恥を曝して価値ある。価値の発見は恥曝しだ。角や欲望は結果であり、価値とは遠い世界だ。