「えっ?」
電話からは外の雨の音がした。それ以外何も聞こえない。
私は気味が悪くなり、電話を切る事にした。
すると、外から足音が聞こえた。
「ピチャ、ピチャ、ピチャ、ピチャ、ピチャ、ピチャ、ピチャ、ピチャ…………」
それは紛れもなく部屋の窓の方から聞こえた。窓を少し開けていたのではっきりと聞こえた。部屋の前から離れていくような足音だった。
誰か部屋の外に立っていたのか?
私は少し怖くなって、さっきの番号を消すことにした。
するとある事に気付いた。
私はマナーモードにしていたのだ。だから着信が鳴るなんてありえない。
私はとっさに携帯を投げ捨てた。
今思うと、外にいた何者かが私に電話をかけていたのだろうか?もし電話に出てなかったら私はどーなっていたのだろうか?今となっては謎ばかりが残ってしまったが、一つだけはっきりした事がある。
死んでも私は知らない番号には出ない。