もし美沙子さんに出会わなければ、巨乳好きの遺伝子は形成されなかっただろう。
美沙子さんと仕事をするときには、目のやり場に困った。
冷暖房完備の職場だったこともあって、作業着は薄手の生地で時折下着が透けて見えるのも拍車をかけていた。襟元のボタンを一つでも多く外していたのなら、もう視線はそこに集中して仕事になんてならなかった。
まだ十代だった僕にはあまりにも刺激が強過ぎた。おかげでレンタルビデオ店で借りるAVは所謂“巨乳もの”ばかりになってしまったのだけれど……。
そんな美沙子さんを射止めたのは、大下さんだった。