放課後 「おい修介!お前、帰り駅の方向だろ?」 聖が声をかけてきた。 「あぁ?まぁ駅の方向だけど。」 「おう!じゃあいっしょに帰るぞ!」 そう言って聖は修介の肩に手をまわしてきた。 帰り道、聖はずっと由紀のことを話していた。 「あのチビのどこがいいのかわかんねえよ。」 修介が言った。「ちっちゃいのもまた可愛いじゃん!」 聖はさっきからずっとニヤニヤしながら話している。 しばらくして駅の近くまでくると突然修介は立ち止まった。 あの屋上であった男子生徒だ。男子生徒は周りを気にしながら狭い路地に入っていった。 (そういや8時とか言ってたな。) 修介は心の中でつぶやき携帯で時間を確認した。 もうすぐ8時だ。修介は考えるよりも先に路地に向かって歩きはじめた。 「修介!どこ行くんだよ!?」 聖が呼び止めたが修介は無視して路地に入っていった。 路地を抜けると、そこには古びた倉庫があった。 修介は足音をたてずに倉庫に近づき中を覗いた。 「おい、何があるんだよ。」 聖もついてきていた。 倉庫にはあの男子生徒と見知らぬ男3人が何か話しているようだった。 修介はその4人をじっと観察した。 どうやら4人の話し合いは終わったようだった。 すると突然見知らぬ男の1人があの男子生徒に殴りかかってきた。 だが男子生徒はそれを軽くかわし。その男を殴り倒した。 残りの2人も殴りかかってきたが男子生徒はあっという間に残りの2人も倒してしまった。