消えた30の瞳 ?

内田俊章  2009-08-26投稿
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 恐神岳は、真夏でも、広範囲に万年雪があり、秋になれば、雪の白と、紅葉の赤や黄色のコントラストが、非常に美しく、その景色を空から眺める、遊覧飛行が大人気であった。

 その日は、朝から晴れ渡り、多少の雲は有ったが、遊覧飛行には、最高の日和であった。

 天候にもよるが、毎日午前中に2度、午後に3度のフライトが有り、その日の最後、3時に飛び立ったセスナ機が、帰って来なかった。

 急激な気温の変化で、積乱雲が発生し、落雷があったのも事実だが、その真相は、未だに不明である。

 15分のフライト予定で、11分までは交信記録が残っており、乗客の歓声も録音されている。

 ところがその後、機長の『うおー!』と言う声を最後に、録音が“プツリ”と、切れている。



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