そこにいるのは人間ではない何かだった。
普通、人間は浮かべない。
部屋の色もおかしい。
絵の具を全部混ぜようとして、途中でやめたような色。
吐き気がする。
「名前は?」
今までの声と同じだ。
「*****」
辛うじて答えたけど、伝わっただろうか。
意識が朦朧としてきた。
「自分は####
君は最もいい選択をした。
自分を殺さず、
被害も最小限だった。
しかし、ここは
そこまで優しくない。
君が殺したのはこの人達だよ。」
####が指をさしたそこには、
無惨な姿になった人らしき物がある。
「な゙にぞれ。」
喉がうまく動かない。
よくみると服に見覚えがある。
####が顔をこちらに向けた。
――――父だ。
吐いてしまった。
「いいじゃないか。
君は3人の命と引換に―――。」
そこで意識を失った。