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 2009-08-26投稿
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―――思い出したくもない。

女が苦手な理由―――\n









実の姉貴に犯された、なんて他人には絶対言えない。








俺がまだ中学生の時、



家の家族構成は祖父母、父親、姉貴、俺の5人。

母親は俺が小学生に上がる前に死んでしまった。

だけど、悲しいとは思わなかった、ただ、物足りないぐらいにしか考えていなかった。


一方、親父はかなり苦労したんだろうなぁ。

同年代の人と比べても老けてる、白髪だから余計そう見える。


朝飯、3人分の弁当、晩飯は姉貴が殆どやってくれた。

婆ちゃんも作ってくれるが、味が薄い。

困った事といえば、姉貴の作る弁当はかなり凝っていてたまに恥ずかしい。

パンダのおにぎりが入っていた時もあって、隠しながら食べたなんて事もあった。



異変に気付いたのは受験で忙しかった夏の時期だった………気がする。



ちょくちょくTシャツとか下着とかが無くなった。


まぁ、それはあんまり分からなかった、後で思っただけだ。





薄暗い部屋で姉貴が俺のそれを使って自慰しているのを見て。





そこには俺の知っている姉貴は居なかった、



欲望、欲求を満たしている獣。



何が悪かったのだろうか、星座占いが最下位だったからだろうか。


その現場で餌に飢えた獣に見つかってしまった。



見とれていたんじゃない、恐怖と吐き気で動けなかったんだ。



足の折れた兎を獅子は満足げに食べていく………











泣いた。








女に初めて泣かされた。



それから、そんなことはなかった。


姉貴は何もなかったように、日常生活を送っていた。


だけど、俺は普通には戻れなかった。

女が怖くなった、触ることも話すことも抵抗があった。

正直言えば、嫌と言ってもいい。

希望していた学校を男子校にした、お陰で今は落ち着いた生活をしている。

今、姉貴は上京して、離れて暮らせている。



今回の旅行は正直ホッとしている。

病室にいれば、女性と合うことは殆ど無い――――


なのに、何でこんな状況に………

ドアを開くと、着替え終わったのかカーテンが開いていた。

思わず目を逸らそうとした、しかし、そうすることは出来なかった。





彼女の目は包帯でグルグル巻きにされていた。





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