「はあ、なんでこう僕は
失敗ばっかりするんだろう?」
この物語の主人公である葉山 颯は独り言を呟いていた。昔から失敗ばっかりしていた彼なのだがさすがに限界だった。
「今日だって大失敗してしまったし…、唯一就職できたこの会社だっていつクビになるか…」
彼自身は勉強でも仕事でも人より出来ていたし、他人に気を使える為印象は良かったはずだ。見た目も真面目そうというか地味だが悪くはない。それでも彼に仲がいい人が出来なかったり上司からも悪い印象をもたれているのはかなり運が悪かったとしかいいようがない。
「どうすればいいのだろう…」
深いため息。そこへ
『悩んでいるようね』
突然現れた長い金髪をもつ少女?が言った。