運命の日は明日…。
僕とライアンは大学の友達に、いろいろと相談をしている。
何の相談かって?
それは…。
いいムードを作る方法…。
大学の友達、森山勇気(モテるいけめん)にいろいろと聞き出す僕等…。
まさにヘタレ…。
ヘタレなんて言葉、僕らが何で知ってるか…。
それは、勇気が教えてくれた。
「お前らホントにヘタレだな〜!」
勇気は大爆笑…。
そんな情けない僕等に、勇気が言った事は…
「ムードなんていらねぇよ。愛があればいいんだよ。」
愛ですか………。
ライアンは顔を赤くして僕を見た。
僕も多分赤くなってるに違いない。
「なんだかんださ、女も待ってるもんだよ。まぁ、頑張って下さいな。」
そう言って、勇気はさっくりと帰る。
「…やっぱそんなもんかね。」
「…あぁ、そうかもな。」
僕等、またため息…。
あんな事をあっさり言う勇気はカッコイイ…。
「勇気ってかっこいいよな…なんかモデルっぽいし、あいつが言う言葉が何でもかっこよく聞こえるのはなんでだ?」
「なんでだろうな…やっぱカッコイイからじゃねぇか?」
「…俺たちも、見た目ぐらい良くしようか?」
「そうだな…そうしよう!」
何故か見た目…。
せめて良くみられるように、僕等は勇気がよく行く渋谷へと出掛ける。
人がいっぱい…。
吐きそうだ…。
「ハーン…早く買って帰ろ…。」
「そうしよう…。」
僕等は店員がすすめてきた服を買い、そそくさと帰る。
デニムのブーツカットに黒のTシャツ、小物を少し買ってみた。
ライアンも似たような感じで買い物をした。
『明日はオシャレするから、今日はお泊りしないね』
とゆう、エリンからのメールに、
『俺もオシャレするから期待してて』
と返事をだす。
明日が待ち遠しくて、今日は眠れそうもない……………。