恋の天秤座〜アイドルに恋した夏〜8

うりぼう  2009-08-29投稿
閲覧数[373] 良い投票[0] 悪い投票[0]

渋谷のとある場所で本日…

イベントが行われる
全国から無数のファンの人達が殺到している。。

同い年位からおじさんまでファン層は幅広く、長い長い時間に自分の鼓動が混ざり込んでくるのだ!
頑張ってください

頑張ってください

と心で言う言葉を何度も何度も…


周りがザワメキはじめ、遂に皆の呼吸はクライマックスへと到達したのだ!!!

「それでは!!!きいこの登場でえええす!!!」




ほ、本物だ…

周りは騒がしいはずなのに

研ぎ澄ました感じで、僕は…


きいこの声と。


僕の心臓の音しか聞こえなかった…


トキが止まるとは、この事に違いない


「さぁお待たせ致しました。きいこが感謝を込めて皆様に!!!握手を!!!」

ウォ!!!!


ドキドキ…ドキドキ

喉がカラカラになるのでカバンから水を取り出し飲む。。

息リフレッシュも食べ。。


頑張ってください

頑張ってください

と心で連呼する

頑張ってください
頑張ってください

僕の番だ

頑張ってください
頑張って

きいこ「あっ変態」


!!!!!!

えっ!!!

周りのガードマンらしき人達もピクリとした


茂「ごっごめをなさい」



頭の中が真っ白だ!!!ごめんすら噛む


きいこ「なんだぁ私のファンだったんですか?」


きいこの手は言い表せない位暖かく涙が出そうだった。。


真っ白な頭で、意味不明な言葉を僕は発してしまった


茂「しっしっげぼう…・・・歩道。。」

きいこ「ん?明日ですか?」


明日ですか?とは、

ついには…頑張ってくださいと言えずに、震えながら、頷いたのかもわからないまま、トキが止まったと思っていたが、終わってみたら、あっけない位に時間がはやく過ぎて行くように感じられた…。。


その帰り道…偶然だが…

深志本がぼんやり立っていたんだ。。

無視する訳にも行かず、挨拶のつもりで声をかけたのだが…
少し様子がおかしかったのは気のせいではなかったのだ…。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 うりぼう 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ