美女の救出こそ責務である。人間である美女の救出は困難窮まる。それに厄介だ。美女の救出は人間を取り戻し、戦争だの争いだのおとぎの世界だ。おとぎの世界である戦争モラルは夢を見たのであろう。しばらく休めば安楽する。
人間でダシに歩ませ、また人間のダシは搾るほど旨い。美味である。戦争を搾ったところで人間のでがしらにもならない。とわけ人間の用事に美女は見当たらないが、美女の救出こそ責務である。責任と言い換えても良いだろう。
美女は居る。眠れる森で眠りから覚めるのを待っている。王子の甘い口付けが必要だが、王子と名の付く人間が居ない。美女だけ眠ったままだ。戦争で起こすのは可哀想だ。美女だけに王子の甘い口付けがいる。戦争モラルは死に追いやったのだ。死に神の犬死にだ。