消えた30の瞳 ?

内田俊章  2009-08-29投稿
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 もし、本恐神に墜落したのなら、音も聞こえただろうし、炎も見えただろう。

 しかし、そうした状況を目撃した者は、誰もいない。

 まして、晴れ渡った今日、墜落の残骸らしき物は、麓からは何も見えなかった。

 当然捜索は、裏恐神と奥恐神を中心に行われる事になった。

 矢口と野崎、その他の捜索隊30人は、5号目の山小屋から東へ向かい、奥恐神へ廻る事にした。

 細い尾根から谷底を見ると、目がくらむ程であった。

 立ち止まっては、双眼鏡を覗き、辺りを見渡すが、降り積もった雪と霞で、全てを見渡す事は出来ない。

 特に北側は残雪が多く、昨日の夕方から降り続いた雪は、20cm位にもなっており、全ての物を真っ白なジュータンで覆い隠してしまった。



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