DRAGON LOVER 22

木村蜜実  2009-08-29投稿
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夜になり、4人で食事をする。

「正司ったらね、それに乗ったらギャーギャー騒いでさ〜」

「うそ〜陽斗もあれでギャーギャー騒いでたよ〜。似た者同士だね〜。」

(……………。)

僕等は黙ってご飯を食べる。
エリンと奈々ちゃんはケラケラと笑いながらしゃべる。

「絵美、早く食べろ。俺らは先部屋戻るからな。」

「…はぁい。」

いったんは静かになったものの、また2人げらげらと笑う。

ライアンと一緒に部屋へ戻る。

「…疲れたな。」

「…あぁ、疲れた。」

こんなに疲れたんじゃ、ぐっすりと眠ってしまいそうだ…。

「あのさ〜。ハーンに言っておきたい事があんだよ。」

俯いて、ボソッと話すライアン。

「なんだよ。」

ゴロンとベッドに横になりライアンの顔を見た。

「奈々ちゃん、俺らの事、忘れてないみたいなんだ…。」

「?…意味わかんねぇ。だって、記憶消されたのは魔界の事と俺達の妖力だけだろ?」

「それが…消されてなかったみたいなんだ…。」

僕は起き上がり、ライアンの肩を掴んだ。

「ばあさんが失敗したってゆうのか?」

「ばあさんがわざとそうしたんだよ!!」

掴んでいた肩を力無く下ろす。
(何考えてんだ…。)

「奈々ちゃんはあの時、気を失っていた…。でも、願ったんだって…。」

「…何を?」

「俺の全てを知っていたいから、消さないでって…。」

「そんな…。」

しばらく僕等は黙って俯いた。

「詳しくはばあさんに聞かないとわかんないけどな…。」
ライアンは複雑な表情を見せた。

僕は、何て言ったらいいかわからなくなった…。

「とにかく、そうゆう事だから…。」

そう言ってライアンは部屋を出て行った。

その事は、エリンも知っているだろうか…。

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