「へぇ〜。じゃああたしが恋愛のテクを…」
とコーチが酔っ払いながら言う。
「い、いえ。結構です。」
と鈴は引きながら部屋を出て行った。
「あ、鈴先輩!」
向かいの部屋に入ると、後輩がいた。
(ここにも人がいるか。)
鈴は1人になりたかったのだ。
「ここなら…。」
結局鈴がたどり着いたのは、体育館だった。
バスケットボールを取り出すと、リズム良くドリブルをついた。
そこから一気に速度を上げてレイアップ。
―シュッ―\r
ゴールが決まった。
(ふぅ。)
鈴は高校でもバスケを続けるつもりだ。
[メール受信 平本流菜]