DRAGON LOVER 24

木村蜜実  2009-08-31投稿
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泣き顔が愛しくなり、僕はエリンの頬を何度も何度もなでる。

「エリン…愛してる…。」

エリンに初めて告げる。愛してるの言葉。

「俺を信じろ。昔、エリンにした事は、痛いくらい後悔してる。でも、俺は俺なりにエリンを大事にしたい…。」

僕の頬をエリンの手が触れる。

頷くエリンは、安心したかのように瞳を閉じる。

僕はそのままエリンを寝かし付ける。

「ハーン…一緒に寝よう。」

エリンが僕の腕を引っ張る。
腕枕をして、僕の体にぴったりとつく。

「ハーン…ありがとう…。」

そのまま寝息をたてる。

僕は、最初の計画なんて忘れていた…。

ただ、こうしてそばにいるだけで、僕の心は安心しきっていた。

たぶん、エリンもそうなんだろう…。

寝顔はいつも見慣れているけど、今日はすごくかわいく見えた。

今日は寄り添うように眠ろう…。




と思ったが…。
僕も男…。
キスぐらいはしたい…。

そう思って、エリンの唇にそっと触れた。

「んん〜。」

凄いイヤな顔をする……。
(そんなイヤなんかい…)

懲りずに僕はちょっかいを出す…。

と…すると…。

「もう!!眠いんだから明日にしてよっっ!!」

……………。

さっきのかわいらしさは一体どこへ…。
怖い顔をして僕を突き放す。

渋々、もう1つのベッドへ潜り込んだ。

僕等の初体験はしばらくおあずけになりそうだ…。




3章 終り

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