新築分譲マンションを建てるということ14

サウス  2009-08-31投稿
閲覧数[186] 良い投票[0] 悪い投票[0]

薄暗い部屋だった。外は残暑厳しいのに、どこかヒンヤリした空気が漂う部屋だった。

「ここへ座れ。」ドスの効いた声の主が言った。坊主頭のいかにも、という迫力満点の方だった。何かが描かれている床の間を背にして座っていた。

良く目を凝らして、床の間を見ると、阿修羅の絵が描かれていた。

私はそれだけで、逃げ出したくなったが、何とか名刺を差し出した。
「丸和マンションの南と申します。よろしくお願いします。」私は裏返りそうな声を抑えて、挨拶した。

「おう。俺はこういうもんだ。」上質そうな和紙の名刺を出した。

これから俺はどうなるんだろう。気が遠くなりかけた。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 サウス 」さんの小説

もっと見る

ノンジャンルの新着小説

もっと見る

[PR]
たった1980円で★
簡単に小顔GET!!


▲ページトップ