リレー小説「秘密」:ミッシェル

ミッシェル  2009-08-31投稿
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直子のその様子に、ユーリは少々戸惑いながらも、無理やり平静を装って自分も食事に集中する。

すると、直子が突然尋ねてきた。

「ねェユーリ。何で洞窟なんかに行ったの?」

直子がそう尋ねた直後、ユーリの箸の動きがピタッと止まった。

…そしてその目は丸くなる。

ユーリは必死に平静を装いながら、

「あ、あの…」
(ヤバい…。何て答えれば…。ホントの事を話せば探偵の事がバレてしまうし…)

…頭の中で必死に考えるユーリ。

沈黙するユーリを、徐々に直子は不審に思い始めていた。

(ヤバいヤバい…。どうしよう)

ユーリは考えながらも、直子の瞳を見つめる。

目をそらし、キョロキョロさせれば、余計に怪しまれると思ったからだ。

とにかくユーリはこの沈黙を破る為、何でも良いから口にする事にする。

そうして口を開くユーリにしかし、直子は言った。

「…女の子を探してるんでしょ?」



続く



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