昔々、本当に昔。
【セント・ラインバード】とゆう、それはそれは大きい王国がありました。
自由・平和・平等が基礎に染み付いている国で、長い間人々に笑顔を与えてきました
その王国の王である〔グラトニー・ラインバード〕は、もうこの王国で90年をも生きていました。
グラトニー王は歴代の王の中で、最も〔偉大な王〕でしたが、それと同様に歴代の王の中で最も〔強欲な王〕でもありました。
そして、その偉大さ故、なんでも自分の力・権力で全ての事をしてきた王は、ある事を恐れました。
それは【死】です。
いままで感じる事のなかった感覚が、90とゆう歳にて現れ始めたのです。
〔恐れ〕に駆られた王は、かつて〔異教の民〕として騒がれた、錬金術士〔ガルタム・ゴルド〕に
『死にたくない。』と告げました。
そしてそれから9年後、王が今まさに息をひきとろうとした、その時でした。
錬金術士〔ガルタム・ゴルド〕は【不死薬】を完成させました。
早速、【不死薬】を使いの者が飲まそうとします。
だがしかし、時は遅すぎました。
【不死薬】が王の口に入る直前、王はその命に終演を迎えてしまったのです。
そして、王は使いの者が飲ませる手前、
『できることなら、この薬に私の血を混ぜ、全ての民に飲ませてやりたい。』
と言い残しました。
それを最後の言葉と使いの者は認識し、この国の民にその【王血の不死薬】を飲ませました。・・・それから三年後。【王血の不死薬】には[人を110の数、死から凌ぐ効果]があることが分かりました。
この物語は、その事実が分かってからの【セント・ラインバード】王国の話です。