昼を過ぎ、昼食を済ましたスティーブは、昼寝の為寝室へと足を運んだ。
その背後から、ジュリーも続く。
「姉さん、何か用か?」
スティーブは早速ベッドに仰向けで倒れた。
「あんた、良い娘見つけたね」
ジュリーのその言葉を聞き、両手を頭の後ろで組むと、スティーブは思わず笑みを浮かべた。
「ははっ。あいつは俺の大事な相棒だ」
「…相棒ね。所であんた、あの娘の事をちゃんと守っていける自信はあるの?」
「当たり前だろ。この身が滅びようと、絶対に守ってやるさ」
それを聞いたジュリーは、満面の笑みを浮かべて笑った。
「はははっ。まさかあんたがそんな事を言うとはね。意外だわ。それだけあの娘の事が好きなのね」
「ああ。大好きだよ。まだ会ってからそんなに経ってないけど、こんな短期間でこういう気持ちになったのは初めてだよ」
「へぇ〜。愛しているのね、あの娘の事」
するとスティーブは、ジュリーから目をそらして天井を見据える。
「そうだ。愛しているよ。ははっ、あいつにはまだ言ってないけどな」
「…そう。まあとにかく、あんなに良い子はめったに居ないんだから、ちゃんと大事にしなよ」
「分かってる。姉さん、ありがとな。色々と心配してくれて」
「…良いよ。ゆっくりしてな。私は、あんたの相棒と仲良くお話でもするわ」
そう言ってジュリーは、寝室の扉を開けて部屋から去っていった。
続く