幼なじみ5

フラン子  2009-09-01投稿
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その日以来、またいつもの時間帯に戻ったため、勇を見かけることはなくなった。

それから2ヵ月後、夜にいきなり勇から着信がきた。

『もしもし、花?』

「どしたの?いきなり。」

『明日のバスケの練習試合、お前んとこの高校らしい。』

「へー!来るんだ?」

『おー、……まー、そんだけだ。』

「頑張れ〜」

『いやいや、試合観に来いよ。』

「暇だったら行くよ。」

『どーせ暇だろ』



翌日。
勇の言うとおり、暇だったので学校へ試合を見に行った。

体育館にはバスケの試合を観に、部活で学校に来ていた生徒たちが詰め掛けていた。

「おっ、やってるやってる。」

勇がバスケをしている姿をはじめて見た。なかなか動きが軽やかで上手い。

少し人込みから離れたところにいると、女子の固まりから黄色い声援が飛びはじめた。

「あの人かっこよくない?背番号4の人!」
「私も思ってた!なんか爽やかな感じ!」
「またシュートしたよ!」

誰の話をしているのか、気になってコートをチェックした。


「背番号4…………勇。」

ワォ。モテ男。


試合後も特に話しかけに行くのも変かなと思い、女子に囲まれている勇に手を振ってそのまま帰った。



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