「綾香、友達できたか?」
「できたよ!!」
「よかったなっ!…母さん喜んでるだろうな…」
「…うん。」
実は私の家はお兄ちゃんと私だけしかいない。
お母さんは小さい頃に病気になってもういない。
お父さんは…もともと知らない。お母さんが一人で二人を育ててきた。
お兄ちゃんの名前は龍斗(りゅうと)といって、今、大学2年だ。家にいるときはだいたい勉強か家事をしている。とても優しい。
そんなお兄ちゃんがいたから、ここまで高校に来れた。
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愛紅がこれから一緒に学校行こうと言ってくれた。
私は愛紅との約束の場所に着いた。
「おはよっ綾香」
「愛紅〜w」
「昨日のドラマ見たぁ??」「見たよぉ!!かっこよかったねぇ!!」
そんな話をしながら学校に行った。
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また二人でしゃべってると二人組の女の子がしゃべってきてくれた。
「いつも二人だよねぇ?」
「ぅちとしゃべろうや!」
「うん!愛紅だよぉ!よろしくね」
「あたしは綾香!!」
「沙良(さら)!ょろしくね!さっちゃんって呼んで」「ウチは真湖(まこ)。関西人やし関西弁やねん」
友達が増えた。
だけど逆に不安。
また前みたいなことにならなきゃいいけど…。
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数日後だった。
私の小さな幸せが崩れ始めたのは―。
愛紅が風邪で休んだ日のこと。
「「なぁ綾香ぁ」」
「何?真湖、さっちゃん」
「愛紅のこと…いじめへん?」
「…え…??」
「愛紅、中学の時もいじめられてたんでしょ?」
「また学校こーへんようになったりしてな笑」
「だから一緒に…いじめよぉ…??」
続