幼なじみ10

フラン子  2009-09-02投稿
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最近なんだか私は変だ。
ボーっとしていると、いつも幼なじみの勇のことが頭にすぐ浮かぶようなった。

頭をポンと触られたのは、もう数瞬間前のことなのに、勇のゴツっとした大きな手の感触をまだ覚えている。

リビングでテレビを見ながら勇の触った自分の頭をなでていた。

「花。お母さん勇ちゃんとこのママと来週旅行に行ってくるから、留守番よろしくね。もう高校生だから一人でも大丈夫でしょ?」

「え?お父さんは?」

「お父さんがちょうど出張だからお母さんは旅行に行くのよ。まぁ、1泊だけだし、何かあったら勇ちゃん呼びなさい。」

「えー、私も旅行に行きたーい」

「花は学校があるでしょ」

「……………。」


私は残念がってみたが、実際は嬉しかった。一人暮らしの気分が味わえる。
好きなモノ食べて、夜中までDVDを観まくろうと、さっそく計画した。



…1週間後…
母たちの旅行の日がきた。

学校から帰ってくると家には誰もいなくて静まり返っていて、少し淋しかった。

「よし!DVD借りに行こうっと!」

制服からTシャツの上にスエット生地のワンピースを着て、気分を上げるために近所のレンタルビデオ店に行った。



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