幼なじみ11

フラン子  2009-09-03投稿
閲覧数[438] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「何借りようかな〜。……ラブコメ…SF…アクション………。」

ズラリとDVDが並んだ棚をゆっくり吟味しながら歩いていると、

「お客様にはこれがお薦めですよ。」

急に後ろから声をかけられ振り向くと、パッケージに血まみれの人が載ったDVDが目の前にあった。

「ぎゃーー!!」

驚きの余り、可愛くない叫び声を上げ腰を抜かした。

「ぶっ…驚きすぎ、花。」

勇がホラーのDVDを持って立っていた。
勇もDVDを借りにきたらしく、Tシャツに下はスエットを履いて、眼鏡をしている。


「あんた本当に最悪…。」

驚かされたのと、初めて眼鏡をかけた勇を見たのとで、なんか心臓がバクバクしてる。
でもそれがバレないように自然を装った。


「花は何借りてんの?」

「今のトコはこれと、これ。」

そう言いながらお互いに借りようとしているDVDを見せ合った。

「「……うわぁ、同じ。」」

二人とも全く同じモノを借りようとしていた。

「なんかそれぞれ借りるのもったいないな。観終わったら貸してくれ。」

「これ新作だから明日返却だよ。」

「あー、そうか。」

「あ、一緒に観る?今日誰も家にいな……あ。」


i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 フラン子 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ