School Life 〜中学の告白〜49

詩音  2009-09-03投稿
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(どうしよう。)

鈴は迷っていた。

自分の気持ちに正直になるか、今の関係をもっと楽しむか。

鈴は今の関係も十分満足している。

というのもあるが、本当は今の関係を壊すのが怖いだけだ。

(…。)

目を閉じて集中する。

そして、シュート。

―シュッ―\r

「…よしっ!」

実は鈴は、このシュートが決まったら告白しようと思った。

シュートといっても、鈴の苦手なスリーポイントだ。なかなか入らない。

素早く携帯を手に取り、さらに早くキーを打つ。

[突然だけど、好きです。
付き合ってください。]

これが正式な告白の文面だろう。

「送っちゃっ…た。」

無我夢中で打ったメールを確認もせずに送ってしまった。

[メール受信 平本流菜]

着信音が鳴ると、携帯に飛びついた。

緊張しながらメールを開ける。

[いいよ。俺も好きだったし。]

「…え?」

鈴は最後の文に驚いた。

「俺も好きだった?」

(…あれ?続きが…。)

メールには続きがあったみたいだ。

[これからよろしく!]

あたし、やっと自分の気持ちに素直になれたよ。


―end―

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