初恋 7
「分かってるさ!“守る”とか“案内する”と言う意味だろ!」
その言葉を聞いて、スージーは感動した。
そして、隆の両手を取り、本当の外人に戻って言った。
「オー、タカシ!アイ、アム、ベリー、ベリー、ハッピー!」
スージーの瞳からは、涙が溢れそうだった。
隆は、スージーの手を、強く握り返した。
「スージー!ゴメン、本当にゴメン!」
隆はそう言うと、いつもと同じ、穏やかな表情を見せた。
するよ、スージーにも笑顔が戻どり、仲良し4人組が手を取り合った。
「さあ皆、行くぞ!」
「オー!」
勇二が、大きな声で叫ぶと、皆も拳を突き上げて答えた。
隆とスージーは、固く手を握り、お化け屋敷へ入って行った。
「タカシ!怖くない?本当に大丈夫?」
「大丈夫だって!心配するな!」
隆は、このお化け屋敷には、何度か入った事が有り、慣れているつもりだった。