泥棒探偵!

ビーバー  2006-07-29投稿
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 俺は隣家と目的の家をそれ一つで隔てているブロック塀に降りて、呼吸を整え、それからすり切れてゴミクズのようになってしまったスニーカーをはいた。
 腕時計をみる。予定時刻よりちょっぴり早い。まあ、贅沢はしない方がいい。もしそんなことをしようものなら、あの「正義感」のオーラを全身にまとわりつけた我が…いや、同業者達の天敵にブタ箱にぶちこまれる。
 さあ読者の方々。わたしのしょうたいはわかりましたかね?
 俺の名前は綾瀬 誠。誠実に育つようにと両親が付けたこの名前に対して、その期待を見事に裏切った28歳独身の親不孝者。それが、俺だ。
 どのようにしてその期待を裏切ったか…そう、俺は世に言う「泥棒」である。
 ある小説では「泥棒」のことをわからずやの怪盗どもがさんざんにけなしてくれているが、あれは先入観100パーの中傷である。
 これはあくまで「職業」とか「生業」である。そのての専門でもない人間が(者を盗むと言うことに関してはどちらも同じだが)そんな偉そうなことを言うのは百年早い。なんだって?盗人猛々しい?…余計なお世話だ。
 ともかくこれで俺がやたらと正義感の塊…=「警察」及び「警察犬」及び「パトカー」を恐れるわけが分かったかな?細かく言えば、「目撃者」も怖いが。
 さて、どうしてこのようなことを永遠とかいているのか。それはこのミステリアス(?)な職業に関わっていると、時々推理小説まがいのちょっとしたミステリーに出くわすことがあるからだ。それを紹介しようと思う。
 え?何?テレビだともうすぐCM?注文の多い読者だな。しょうがない。ここら辺で一回お休みだ。



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